My Mind / この店の想い

復活

先週の前半までインフルエンザに倒れており、週の後半は仕事の遅れを取り戻すごとく烈火のように仕事をしていました。昨日までの週末はご来店の方にもご心配を頂いたりもして本当にありがたい限りです。感謝。

先週は寝込んだあとでリズムを出せずに居ましたがようやくしっかりと「復活」を宣言致します。(笑)

 

この店

たかだか3日くらい寝込んでいたわけですが、なんというかそれはそれで良い経験でもあり(実に10年ぶりでしたが)強制的とは言え自分自身の店や在り方、俺という自分自身を見つめ直す良い時間になりました。具体的なことはまだ構想段階だしなにも言えないけれど、より俺んたは俺んたらしく「行こう」そんなことを思いました。

考えても見れば(まぁこれは時々当たり前に考えることですが)変な店です。

姫路店、宇部店も街の喧騒からは随分と離れた場所に作りましたが、俺が普段居る恵比寿が一番そういう意味では喧騒から遠いような気がする。

恵比寿だなんて地名は知らない人がいないほどに売れた名前であるにも関わらず、そこは初めて訪れる人にとってはここは本当のあの東京の恵比寿だろうか?ましてや洋服屋なんてものがこんな場所にあるのか?そもそも路地からも見えない入り口に。

 

 

ただのマンションの地下。

それが恵比寿店の在る場所。

 

 

階段を恐る恐る下ればそこに広がるそれはまるで秘密基地のような存在。

看板もなし(昔は在ったけど邪魔だったから片付けてしまった)、サインもなし。

探して、歩いて、わざわざ来て貰う場所。

 

俺はそれを愛しているし、それが良いと思っている。

 

 

時々だけれど店の上で撮影していることもあるけど、それは稀。

基本的には煙草を吸うこと以外は店の外に出ることもないかな。

店へと続く道は細い一方通行の道。

その道からも入り口が見えないという特殊さがまた良いんだ。

 

 

10年と少し。(いや、15年に近いか)

気がつけば長い時間ここに居る。

最初こそ近所の方々は挨拶すらして貰えなかった。

それはそうだ。

こんな明らかにガラの悪いアンちゃんたちがなにやらやってんだもん。

それでも長いこと居れば互いに顔を合わせれば日常の話をするような仲になってくれる人もいる。

写真のおばちゃんは Black Re・Born の寄付先である「福田会」のことを覚えて居て俺に教えてくれた大切な人。

一緒にいるワンコは捨てられていた子だった。

ちょうど前に飼っていたトイプードルちゃんが亡くなったすぐあとに偶然知り合いから預かっってそのまま自分たちの家族として迎え入れて暮らしている。朝、昼、晩と1日3回の散歩を欠かさない。

時々煙草を吸っている時に出逢える。

 

 

東京都渋谷区恵比寿2-32-23 エビアン広尾 B102

これが恵比寿店の住所。

・・・地名は恵比寿だけどなぜか建物名はエビアン広尾・・・(笑)恵比寿だけど広尾・・・はてな。

 

10年以上も居れば、もっと洋服を売りたくて(それは常に切実だけれど)目につく場所へ移転することだって考えたことは何度もある。

けれど、その度それが俺らしいのかどうか?と考える。

考えの着地点はいつも同じ。

 

「ここで良い」ではなく「ここが良い」

 

あまりにも浮世離れした店。

それがハグレモノで弾かれ者の自分にはちょうど良い場所のだと。

3日という時間を超えて改めてそう強く思った。

ここで出来ること。

ここだから出来る接客とモノ作りが在るのだとまた気がついたんだ。

 

まだいらしたことの無い方。

東京の街の町外れで心よりお待ちしております。

 

 

 

Urano Takahiro ウラノ タカヒロ
Urano Takahiro ウラノ タカヒロAuthor

Garage EDEN shop Editor.