遠い日々 / いろいろとあった2日
おかげさまで Tシャツのご予約多数・・・
来週の月曜日までです。
ちょっとしたプリントカスタムなどにも対応しようと思っていますのでそれのプレゼンの準備もしないと。
週末のYouTubeでのラストプレゼン(予定)までにどうにかって思ってる。
あっちの世界というのがあるのであればそれは死後の世界だけではなくて、僕にとっては生きながらにも別の世界へいけることを教えてくれる。
ページをめくる度にドキドキとはまた違うしっとりとそれでも力強く奥の世界へと押しやる感覚はやっぱり久しぶりのことで、静かな胸の高まりであったり遠くに聴こえるベースラインのように深く鼓動を叩きつける。
2日くらい色々とあった。
実は日曜日から父母が上京してきていた。
だからという訳ではないけれど日曜日の3R(俺の1人語りYouTube)も1時間で切り上げて急いで自宅へと。
コロナ禍の中で両親の年齢を考えると越県となるし人も多い東京へは本当のことを言えば来てほしくはなかった。
不要不急。
実家のワン子供にしこりが見つかったのは少し前のこと。
心配をした俺の両親は「どうしたらいい?」と連絡をしてきた。
オロオロとする2人が目に浮かぶ。
俺の田舎。
住んでいる人間には申し訳ないけれど東京という都会に比べたらまるで荒野のような田舎の街。
小さな動物病院がひとつ。
「俺が迎えに行ってこっちの病院でちゃんと検査をしよう」
そういったのは先週の末のこと。
だから本当は日曜日の1人ライブを終えてから実家へワン子供を迎えに行くつもりだったのだれど、前日になって父たちも病院での話を聞きたいと行って2人+2ワンコ(しこりのあるワン子供=実家の俺の両親の子+うちで生まれて俺の姉の家に迎えられた子の計2ワンコ)で上京してきた。
昨日の朝イチに俺の運転する車で病院へと向かった。
・・・
結果しこりは脂肪腫と呼ばれるいわゆる良性の腫瘍でホッとする。
ただ、先生は言った。
「あれ?この子、目は見えてます?」
ちょうど相談しようと思っていたことでもあったが先生の方が先に気がついてそう言った。
しばらく前からどうやら目があまり見えてないのではないか?
そう母が言っていた。
「そうなんです。柱にぶつかったりもする」
母が答える。
検査の結果治療方法のない目の病気であることが分かる。
偶然にも俺の兄弟分の同じダックスの子も最近同じ病気と診断された病名が耳に届く。
この実家のワン子供。(今更だけれど名前は「凛ちゃん」と言う。俺の会社「華凛灯(カリントウ)」の凛の字を取ってくれた。)
凛ちゃんはすごく元気な子供だった。
それはもうちょっと普通のダックスフンドとは違う。
圧倒的なパワフルさを持っていて、それでいてすごく臆病で弱虫。
かわいい。
でも、どうやら目が見えなくなり始めてからその元気さが少しづつ減っていたと母は言う。
たぶん目が見えづらくなっていて(今はかろうじて少し見えるけど先生が言うには近い将来失明するだろうと言った)怖いから元気に走ったりすることが出来づらくなっているのだろうと。
ありがたい良性の腫瘍(とは言え大きくなったら除去する手術はしないとだけれど)の結果と悲しい辛い結果の両方。
甘くて優しいあんみつのあとに激辛ハバネロみたいな。
両親にとって凛ちゃんはとても、とても大切な存在。
俺の父上は結構アグレッシブな人で凛ちゃんは俺がカミさんと結婚する為にカミさんの両親への挨拶をしに両親を連れて九州へ行った際に偶然立ち寄った福岡のペットショップで衝動買い(いや、きっと今思えば完全な父上の一目惚れだったんだけれど)をした。
わざわざ九州でなくてもいいのに。
父母は小型犬など飼ったこともなかったから(幼少期に雑種の柴犬ベースの「茶美(チャミというその父がつけたネーミングセンスに脱帽した)」)飼うと決めて買ったけれど、10日ほど俺とカミさんが東京へ連れて帰ってしばらく2年前に亡くなった長女の「いちご」が面倒をみた。
病院が終わって母が心からホッとしたのを感じた。
目のことはきっと辛く感じたのだろうけれど、それよりも腫瘍が良性であることにホッとしていた。
命があれば目の代わりにはなれると思ったのだろう。
父も「うん。まずはよかった」と言った。
そんなこんな。
昨日の1日は予定外のそんなことがあって俺は仕事を休んだ。
父と母と凛ちゃん+ワンコ(この子はこれまた俺の会社名の「華凛灯」の灯から取った「ライト」と姉が名付けた。凛ちゃんとライトはとても仲良し)は手を振って仲良く帰っていった。
リズムが崩れる。
でも、命に変えることは出来ない。
アタリマエのこと。
今日の朝。
また6時前に目を覚ます。
仕方がないから本を開いた。
物語の世界へと足を踏み入れる。
少し悲しくてとても優しい物語だった。
嬉しくて、ちょっと怖くて。
今日、陸運局へ。
午前中のうちに書類を用意してバイクで行こうか迷って車で向かった。
ナンバーの交付。(名義の変更)
何屋だ?
たぶん関係ない。
店が在ればいい。
僕という人間の中に店があればそれでいい。
何を売るから何屋だとは言えない。
なんだろう。
そうだ。
両親が来ていて昨日はお昼に寿司を握った。
元々外食はしないし、特にこんな時に高齢(と言ったら本人たちが怒るか?(笑))の親を連れて外へ出たいとは思わない。
父母は寿司を出すと喜ぶ。
前の日の夜にはカミさんがすき焼きにしてくれた。
お肉だけ、俺がライブのあとの帰り道にマスクをして買い出しに行った。
「あと何回こうしてここまで来れるかな?」
そういう話をしながら来たと親が言った。
俺は聴こえないフリをした。
命の在り方。
凛ちゃんがこれからも元気で居てくれることを祈った。
そして
「いつもありがとう」
別れ際にそう言った。(もちろん彼女(女の子なのだ)はそんなシリアスな内容だとは気づかずにしっぽを元気に振っていた)
俺の親のことよろしくね。
ありがとう。
ありがとう。