これが僕という生き様だと信じて

 

いつぶっ潰れてもおかしくないこんな店。

この場所で10年以上ありがたいことにやってきたけど、こんな小さくて路地の隙間の道からも入口も見えない洋服屋。

看板もない。

 

「コロナウィルス?聞いたこともねーよ」

 

そんなんが最初。

「まぁどうにかなるでしょ」

甘いもんだったなってこと。

 

ふざけんなよ。

ただでさえ人が来ない店にさらに人が来ねーじゃねぇか。

これ、正直なところ。

 

でも、やるしかねーのよ。

だって俺はこれがマインドだから。

 

 

先週の週末の店で。

本来であれば接客で忙しい週末に生地だとかゴムだとかをまとめて送った。

写真は梱包したのを縦に積んでみた。

正直結構な量と件数です。

20軒くらいの宛名を手書きで書いて、一人で全部梱包をした。

イタウ部長が部材を揃えて測ってカットしてくれた。

 

大きく赤字。

笑っちゃうくらい。

「生地は余ってるしね」

そんな風に強がって始めるけど、やっぱり口に当たる部分はガーゼにしたいから新しく買いました。

もちろん耳に掛けるゴムも。

発送費とか返送費とか部材の送料とか。

これから出来上がりのマスクを送るお金とか。

カッコいいくらいの赤字でも俺はやる。

そんなもんは気持ちでチャラとあとからがんばって洋服を売って儲けるのだ。

 

「やりたいからやる」

 

それがいつも全部の原動力。

洋服屋ってのをやっていることもそれが元々だもんで。

 

「やらなかったら後悔する」

 

そう思ったから動き出した。(遅かったけどさ)

 

そんな訳で別に俺のお金の赤字プロジェクトだもんで正直誰に文句を言われる筋合いもないでしょ。(笑)

カッコつける為の責任だと思ってんだ。

 

 

んで、どうせならやっぱり「カッコいい」のが良いと思う。

だってテンション上がるじゃん。

 

ありがたいこと。

「あたし縫えます」

「母が縫えます」

「友達のお母さんが縫ってくれるみたいです」

「やったことないけどやってみたい」

「子供が休校で暇してるからやらせてみたい」

勝手に俺の母上には「部材送るで縫って〜」とか。

 

最高じゃん。

まさに 「 one family 」

 

「介護施設で働いてるから利用者も僕らも全然足りなくて困っています」

 

OK、送ります。

 

今週から各地、必要な方を優先的に配ろうと思っています。

どこまでしっかりと効果はあるかは言えません。

だって専門じゃないし仕方ないよ。

そういうことだけじゃないでしょ。

無いよりは良いし、なによりも気持ちも大切。(ちゃんとした医療用がいつでも手に入るようになったらそっちを使おうよ。それでいいじゃん)

 

「若い僕らは感染してもあんまり死なないみたいだしマスクしなくても平気みたいよ」

 

とかくだらないニュースとかで聞くけど、そういった子が、人が感染させちゃダメな人に移すことだって可能性はあるんだもん。

だから無いよりは在る方が良いと個人としては思います。

分からんことだらけだで、分からないなりにちゃんと怖がるの。今は。

そういう風に考える。

 

カッコつけを大切に考えている。

いつも。

だからダメなカッコつけはNGだってこともわかってるつもり。(でも知ってるつもりはイカンのだ)

 

 

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マスクに関してのこれまでの話は以下のリンクからどうぞ

___   2020.コロナウィルス対策マスク製作のお願いに関して

 

 

ガラでもない柄の悪い連中たちよ、さてこんな時こそ本当にカッコつけて一緒にどうだい?

 

 

 

 

Posted by:Urano Takahiro ウラノ タカヒロ

Garage EDEN shop Editor.