昨日の音楽からの・・・今度は本で
まずは以前にもお伝えしている通り「ハルキスト」でもなんでもないです。
単に、村上春樹の書いた小説の中で好きなものが多いというだけのことです。
そういうことって結構大切に考えている。
それが例えば自分自身のためのただの線引きだとしても。
「小説はなにが好きですか?」と言われたら「村上春樹の・・・あれやこれです」と言うようにしている。(音楽の場合は比較的ミュージシャン名で言うかもしれないが)
まぁ特に他意はないけど、なんとなく。
むむ、伝え方が難しい。
まぁいいか。
たぶんだけど1000回は言い過ぎだけど、100回は最低でも繰り返して読んでいる小説。
車の中、自宅、バックの中にそれぞれ(合計3冊以上ある=全部ブックオフで100円で買ったやつ)ほぼ必ず入っていてカミさんのお迎えでの待ち時間やふとした休憩に読む。
例え101回目の読み返しでも僕をがっかりさせない。
僕のような読み方(つまりこの本以外も基本的には同じ小説を繰り返し何度も読む習性)は比較的珍しいとは思うが、僕は別にそれで構わない。全く知らない未知の本を読んで無駄だと思ってしまうような時間の消費を避けたいだけのこと。
冒頭のところにこんな文章がある。
僕に書くことのできる領域はあまりにも限られたものだったからだ。
たとえば象について何かが書けたとしても、象使いについては何も書けないかもしれない。
そういうことだ。
うん。素敵な文章だ。そしてそれは僕にとっての教訓でもある。(同じく冒頭で「この文章に教訓はない」と言い切っているのだけれど)
あまりにもベクトルは違うけれど、洋服を売る仕事だけれど、洋服だけを売っている(モノとしてはもちろんそれで構わない)のであればそれは僕でなくても良いのでは?と想うのだ。洋服=象、であり、象使い=みんな+ぼくら、
ちょっと違う?
いや、解釈は自由。
洋服も文章も。
ちなみにこれがデビュー作のようです。ここから数冊素敵な物語が続きます。「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」(ここまででもGOODだけれど、出来ればこの一歩先)「ダンスダンスダンス」までは必読かなぁと思っています。
「僕」はぼくなのか、「鼠」がぼくなのか。