3月10日
特に誰にも言わず。
1人で昨日宮城県南三陸町へ行ってきました。
今日たったもうすぐの時間に丸10年という節目を迎える前の日に。
こんな時なので泊まったり、なんとなく街の中に長く滞在してはいけないような気もして、朝4時に起きて出発。
夜に帰ってくるという日帰りの時間。
いつもの片道500kmの道。
行った際にはいつも泊めてもらってお世話になっている民宿のトオルさんとヒロミさん、あと今はちょっと事情(お互いの)があってお仕事を頼めていないけれどカツコさんへは忍びのように忍々の術を使って玄関にお土産だけ。あとはお手紙。
さすがにお仕事を頼んでいるおかあさん、さっちゃんとまさちゃんには前日に
「いきなりですいません。ちょっと行こうと思ってますがこんな時なのでお土産だけ渡しに行ってもいいですか?」
と連絡。
『うん。おいで』
との返事。
まぁ、結局さっちゃんは
『せっかくだもん。上がってお茶だけ飲んでいってよ』と。
椅子を借りて少しだけ。
「今日とか明日とか、集まりあるんでしょ?」と僕。
『うん。あるよ。でも行かない。だってさ、毎日祈ってるもん。だからいいんだよ』
ハッとする。
そうだなって。
10年は終わりではない。
少しも。
終わることがない悲しみ。
その向こうになにがある?
お願いがあります。
これを観て欲しいです。
僕らのおかあさんです。
だからみんなにとってもそう思ってもらいたい。
僕はそう思っています。
ガラにもない、ガラの悪い僕ですが。
それでもこの旅は死ぬまで続けようと思っています。