さてさて、お待ちかね!

* 注意

店頭在庫も予定はしてますが確実ゲットをご予定の方は 6 / 27 (月曜日)までの御予約をお願い致します。

—– WEB STORE へ掲載済


ちょいっと前にライブで軽く紹介だけしてその後「それはいつ出るんだ!」ってツッコミも多いこのアイテム。
それもそのはず・・・

だってメチャメチャいいもん!

と、結構自画自賛。

実のところこのニットキャップというアイテムはブランドデビュー時(実の実はそれ以前にショップのオリジナルとして)からずっと作り続けてきたアイテム。
定期的にデザイン(と言ってもシンプルなアウトラインなのでなかなか見つからず)変更も繰り返しながら・・・今回こそ完全体で辿り着いた最終形態と言っても良いと思っています。

これ、本当にホントです。

丸っこくて被るだけのニットキャップという存在。
なにをどうデザインしろって?
いやいや、と。
そんなモノなら僕が熱心にあれこれやりませんけど、うちの(オールド・サーカス)の「これ」はちょっと訳が違うのです。

もともと特殊な作りではあったこのキャップ。
以下 WEB STORE への説明文

被りモノアイテムは「ドレスダウン」の為のモノ。
いつもそう考える。
背面のみ僅かにカーブを掛けながら伸ばすことで、フロント面の目深な被り心地をキープしながら圧倒的な着用感の良さを味わうことが出来る。
アウトラインこそシンプルな「ただのニットキャップ」でありながらそのバランス感(特にギリギリ目のフチを覆う目深な被り感)は簡単に出会うことの出来ない逸級品の仕上がり。このフォルムに辿り着くまで何度も整形しリトライを繰り返して辿り着いた完全体のフォルムとデザイナー自身が絶賛する出来栄え。

天頂(キャップのてっぺん)を内側と外側で縫い合わせない特殊な手法で生まれる立体的な丸み感がニットキャップの命と捉える。またテールの部分でキャップを固定することで頭を締め付けることのないサイズを実現しているため長時間被っても体への負担がほぼない(着用がキツイと頭痛にも繋がる)ことも特筆性がある。
シームに沿ってのオーバーロック仕立てや何気ない箇所へのこだわりを含めた追求性は限りなく。

通年で着用可能でありながら、真夏にも最適な「パイル=タオル地」を用いることでかつて無い吸水性も持っており快適な被り心地+実機能も兼ね備えているのが素晴らしい。

・・・

なんとなく WEB STORE の記述はちょっとクール目に書きます。(笑)

で、「元々特殊」という大きな箇所は

こんな風になります。
「どういうこと?」とか「家で洗濯したらキャップがこんなんに!」ってたまに言われたりもしますが、これで正解です。縫製ミスなどではありません。
どういうことかと言えば、一般的なニットキャップの作りはキャップの内側の生地と外側の生地で「天頂(頭の天辺部分)」を縫い上げますが、それだとどうしても天頂部分の縫い重なる部分が厚くなって丸いキレイなフォルムが生まれづらいことがあり僕はこの天頂をわざと縫い合わせないデザインをしたのが初期からのことです。

被るときは「びよーん」って出てきた部分を内側に戻せば元の状態になりますのでご安心を。

んで、続き。

天頂部分を縫い合わせないことで独特のキレイな丸みをつけることが大切なポイントだけれど、もう1点大きなおーきな特徴としては「被った時に頭を締め付けない構造」というのがあります。
これは実際に着用してもらって体感して貰わないとなかなか難しいのですが、僕自身が頭の締め付けがあるキャップは頭痛の原因にもなってどうにも苦手(血流に圧が掛かるからね)で、それを回避させる為にワザと頭周(頭の周囲)を大きく作り、そしてこれが最終的であり最大の強みである

目深なフォルム

を生み出しているのです。
うん。

骸骨くんじゃ分かりづらいか。。。

アップの写真がなくてごめんなさいだけどこういう感じ。

あとは

この感じ。
「キュッ」と締まったニットキャップだとどうしてもこの目の上の部分に「空洞」が生まれない。(一般的にビーニーって呼ばれるタイプになりがち)
それは僕が目指しているデザインでなく、またそういったニットキャップがどこにもない(少なくとも20年前には)ので自分で作ったってのが始まり。

それでじゃぁ「頭周」が大きくて締め付けずにゆるゆるだと脱げちゃわないの?ってことになりますが、ここもデザイン。もちろん頭にギュッと締め付けていないので普通なら脱げてしまいそうになるこのキャップですが、縦の長さを一般的なものよりも長く調整させることで

「頭の後ろ部分に生地が溜まって固定される」

というデザインになっています。
こうすることで目深感、頭の締付けフリーを実現してきました。

で、ここまでの説明が今までの従来ニットキャップのデザイン。
今回はさらにそのブラッシュアップ版となります。

最大の違いは

この絵のように「バックテイル」をつけたこと。
Tシャツなども実はちょいちょいとこの癖をつけていますが、キャップの場合はそれはより顕著な違いになって出来上がった。(我ながらよく思いついた!最高!)

前と後ろの前後差を3cmつけました。

このくらい。

これがどういう風に作用するかと言うと。
さっきも説明した通り「頭の後ろ部分に生地が溜まって固定される」のがオールド・サーカスの大きな特徴ですが、従来は前後の長さが均一でしたので生地の溜りも一定になるので本来のキャップの固定に必要な後頭部以外にも生地が大きく溜まるのがネックでした。(主に耳下など)
またそれによってやや印象も「ボッテリ」した感じになる部分がどうにかならないかなぁっと1人で型紙などを眺めていてひらめいたのが今回のバックテイル仕様となります。
この仕様により頭を固定する為の生地の溜まりは最小限になりまた同時にカーブが立体的に後頭部に重なるので固定感自体はより強くなったかと思います。それでいて従来と変わらない目深なフォルム感はキープ出来ているのでこれぞ!完全完成体ではないかと思っています。

さらのさらに・・・
天頂付近のカーブも限界まで丸みをもたせることは出来ないか?とも考えました。
そこで今回トライしたのは

生地の段階で先に洗う

です。

従来は縫製後に製品として洗っていましたが、それだと生地は必ず縮みますので縫目の箇所は生地の縮みに引っ張られてどうしても丸みが損なわれます。(いや、それでもほぼほぼ丸かったんだけど・・・さらにって意味で)
ならば、先に生地を洗っておいて縮みを最小限に抑えた上で縫製を加え、その後に仕上げとして(これもやるとやらないでは仕上がり感全然違うのですよ)製品で洗いを掛ける。(=糸目を馴染ませる)

・縫う前に洗う=大変=でも、きっとその方がカッコいい=じゃぁやろう=やっぱりカッコいい=さらに仕上げで洗って完璧にさせる

・・・

「たかがニットキャップ?」

そうは言わせん。
それがオールド・サーカスであり、それが俺です。

縫製箇所は天頂部分と背面の箇所だけですが、ここも新仕様でオーバーロック仕立てにしてあります。
これまた在ると無いじゃ大違いな大きなポイント。

どこまでもカッコつけるために。
どこまでもカッコいいと想えるモノを。

僕なりですが精一杯の情熱を注ぎ込んでおりますぜひどうぞ。

Youtube LIVE での紹介は以下となります

 

 

Posted by:Urano Takahiro ウラノ タカヒロ

Garage EDEN shop Editor.