ベーシックケア / 日常ケアでの注意点 / お洗濯 / アウトライン

まずはアウトライン(概要)なところから

日常的なケアとして「お洗濯」は欠かせません。(そらそーだ!)
意外な盲点、意外としていない(特に男子の一人暮らし)こと、などなどあるかと思います。

このマニアブログ(Dictionary)を読んでくれているのはほぼほぼ100%男子かと思います。
んで、男子は幼少期から(女子も?)基本的にはお母さんがお洗濯をしてくれます。もしくはお父さん。つまりは大抵は親御さんがやってくれていて、じゃぁそういうのって大人になった時に「お洗濯ってね」なんて代々引き継いで教わる機会ってあんまりないと思うんです。少なくとも僕にはありませんでした。
ついでに言うと僕は・・・ごめんなさい。人生において職場での洗濯(商品の仕上げや加工)を除いてほぼほぼしたことがないってのは実のところ。実家暮らしの頃は母上任せ、結婚してからはカミさんさん任せ。

というわけでまず1番最初は洗濯の極意としては・・・

・ やってもらうなら色々言うな!

です。(笑)
それはそうでしょう。だってお願いしてるんですからね。
僕的エピソードとしては洋服屋になってからも母上に洗濯をしてもらっていたのですが、時に白いTシャツを母上がなにか赤いものを一緒に洗って色移りしてうすーい(でもカッコよくはない)ピンクになったことがありましたが、「まぁおいらピンクって嫌いじゃないからね」って感じでした。うん。

では本編アウトラインのお話。まずは基本中の基本の4点。

・洗濯絵表示って知ってますか?
・基本的には手洗い推奨で最低でもネットに入れましょう
・乾燥機は基本絶対NG
・出来れば日陰干し

 

洗濯絵表示って知ってますか?

「なんとなくどこかについてる」って印象くらいはあるかと思います。
いわゆる「手入れの目安」になるのがこの「洗濯絵表示」と呼ばれるラベルです。

いきなり脱線ですが、これ自体は全て販売元のメーカー(ブランド)が個別に指示をして作って、生地などと一緒に工場での縫製の際にセットするのが決まりです。専門のラベル屋さん(ブランドのタグなどを作っている工場など)へ依頼して作るので例えば、1枚だけ商品を追加で縫いたいなんて時にはこのラベル自体を依頼して→送ってもらって(送料発生)→生地などと一緒に縫製工場へ〜という流れになるので意外と手間ではあります。もっというとボタンはボタン屋さん、ファスナーはファスナー屋さん(一括で扱っていることもあるけど)生地はもちろん生地屋さんなどなど1つのアイテムを作り上げるのに様々な付属品が必要なのでそれぞれの送料などを含めたコストが全部製品代となりますのでいわゆる大量生産でのコストダウンのメリットという恩恵が受けられるのです。(当然うちにある全商品極小ロットの生産ですけどね)
・・・ちなみに僕のブランドの絵表示発注は全部イタウ部長のお仕事なので僕は一度もやったことがありません。(笑)

んで、さらに脱線(そういう話を欠かないと他との差別化にならないからね)だとラベルには基本白ラベル、黒ラベルとありますが基本は白ラベル仕様です。理由は白と黒でお値段が全然違う。黒の方が・・・10倍くらい高いです。(汗)高い理由は印字方法が違うんですよねぇ〜。というマメマメ知識。

んでんで、写真のラベルをざざっと説明すると1番左から

・液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる=洗濯機で洗えるけどお湯で洗っちゃダメよ
・漂白処理はできない=しちゃダメよ
・洗濯処理後のタンブル乾燥処理はできない=乾燥機には入れないでね
・日陰でのぬれ平干し乾燥がよい=ピーカンの中で天日干しは絶対NGね
・底面温度110°Cを限度としてスチームなしでアイロン仕上げ処理ができる=でも基本はやらないほうがよい
・ドライクリーニング処理ができない=NGです

といった感じ。

絵表示は洋服であれば大抵は「左の脇」(ウェアもパンツも)についています。たしかこれは指定場所はないけど、少なくとも僕の Thee old circus としては型紙への指示としてそういう設定にしています。(というか個別に位置指示まで作るんですけどね)
絵表示には他にも「素材の混率=どんな素材がどの割合で使われているか」、「販売元の名前=ブランド名や会社名」などが記載されています。
数年前だったかに大きな法改正があり(絵表示の取り付けはちゃんと法律に基づいているのだ)表記の絵などが変わったと思います。

— 洗濯絵表示一覧(消費者庁)

上記リンクに絵表示の見方などが載っているので参考にするのが良いです。
絵表示の存在意義はもちろん購入者(皆様)がケアとしてどういう風にすれば良いか?とメーカーがざっくり教えてくれる。あとは洗濯専門業者(クリーニング店)が対応の可否をすぐに判別出来るなどなどあると思います。
ま、一度クローゼットの中の洋服の絵表示をザザーッと見てみるのも面白いかもですね。

 

基本的には手洗い推奨で最低でもネットに入れましょう

それでまぁ、正直なところを言いますとそんな訳で全ての洋服にこの洗濯絵表示がついていて「じゃぁ、洗濯時に全部をチェックして全部を個別に洗うんですか?」ってなってしまうのが実情で、その実情を全部こなすのはかなりしんどいってことです。だから特に「誰か別の方に洗ってもらっている」なんて人は文句を言う資格ナーシ!ってのが僕のマインド。
で、そんな訳で全部個別の指示があり、全部別々(またはグループにまとめて)に洗うのはかなりの手間です。だから世のお母様たちや奥様たち(今ではだいぶ男子も家事参加が増えているようでそれは良いことだと思います)は例えば、下着は下着で、ざっくりカットソーで、とかデニムは色移りするからね。とか分けて洗っているかと思います。
もしご自分でケアの為に洗うのであればうちで取り扱っている洗濯可能(レザーとかはまた別途ケア)な商品はほぼほぼ「基本は手洗い 又は 最低でもネットに入れてね」というのを推奨しています。
もちろんさっきも言った通り全部洗濯絵表示に従って(一応最低限チェックはしておいて洗濯不可がないかは大事)それぞれに洗えばいいのかもだけど、めんどくさがり(=僕)な方やそこまではって人はこれで基本は大丈夫だと思っています。(でもあくまで自己責任ね。買うこともどういう風に愛していくかもそこは自己の責任よ=愛情)

・手洗い = お風呂場の桶や洗面器、流しに水を溜めるなどして優しく手で押し洗いなど(裏返し洗い)

・洗濯ネットを使って洗濯機に入れる = ちょっとだけ気をつけたいのは「出来れば洋服を裏返しにして入れる」

「裏返し」というワードが出てきましたね。
これの理由は洋服は基本表面を人様に見せますね。そらそーだ!
んで、その表面をガシガシ洗ってしまうと「表情の変化」や「毛玉の発生」の原因になることがあります。要は「摩擦」を減らすというのがケアとしてちょっとしたコツでもあります。ネットに入れるというのは「他の洗濯物との摩擦の軽減」や「型崩れ」を防止します。

ウェアだとこんな感じですかね。
そいで、パンツだと。

ってな具合。

— Thee OLD CIRCUS ” Special ” / Laundry NET / オリジナル洗濯ネット [Special FREE ITEM] (リンク切れの場合は完売です)

Thee old circus のオリジナルノベルティ(無料だよ!)の洗濯ネットを配布しております。(ごめんなさいですが会員様限定です)よろしければどうぞ。

サイズ的にはやや小さめですのでアウター用などは100円ショップなどで買い増ししておくと良いですよ。

白いのはどこかで買ったアウター用。すごく大きい。Thee old circus のアイテムはコートなどのアウターも水洗い対応可能だったりするのでおっきいのも1枚あると便利です。

個人的には何度も言うようですが僕自身は自分でお洗濯をしない(カミさん任せ)ので黒いネットは旅行用の下着入れなどにしております。(笑)だって真っ黒でタグもついてカッコイイしサイズもちょうどいいのだ。

 

・乾燥機は基本絶対NG

続いての基本は表題通りで乾燥機は基本はNGです。
昔はお金持ち〜とかでないと(だよね?)乾燥機があるご家庭なんてあまりなかったけど、時代は変化して今では結構な割合でご自宅に乾燥機があるなんてのが当たり前になってきました。ちなみに庶民すぎる我が家にはありませんけどね。

絶対とは言いませんが、ほぼほぼ100%うちの商品は全部NGだと思って下さい。
理由は簡単。

「縮みます」

そして

「縮みによって表情が変わります」

に尽きます。わお!

生地の組織、糸の素材、コーティングの有無(コーティングがある場合は乾燥の熱で溶けたりもします)などなど様々な意味で大抵はバットな仕上がりになるのは確実です。
随分と昔に比べたら乾燥機対策の生地なども増えてきて激的変化が少ない生地の開発等々も進んでいますがそれでもなにかしらの変化があるのが実情です。
ざっくり言うと縮みやすいTシャツでワンサイズとか2サイズくらい縮んだりすることもザラです。そして生地というのは縦横で同率で縮むということは稀で基本は縦か横かどちらかが縮みやすい(=伸びやすい)の構造なので乾燥機に入れたら「わお!チビTのへそ出しルック完成!」なんてことも別に珍しいことではありません。(逆に大昔はそれを作るためにわざわざ乾燥機に古着とかを入れたりしてみたこともあるけど)
ってな訳で梅雨時期や長雨が続いて「洗濯が追いつかない〜」ってこともあるかと思いますが、そこはちょいっとガマンをお願い致します。
*ちなみに縮んだ洋服を伸ばす方法は基本的にはありません。(一部ニットの場合は専門業者とかありますが)怖いですね。乾燥って。

 

出来れば日陰干し

最後はこれです。
日陰干し。割と盲点的な部分です。
お洗濯の洗剤のCMとか映画とか。イメージとか。雲ひとつ無い晴天の空の下で白いシャツとかTシャツとかきれいに干したりしていますが・・・うちの洋服さんたちはこれまた基本NGです。

理由は

・日焼けしちゃうよ!

です。
あと、乾燥機と一緒で真夏の激的な暑さ(もう亜熱帯と思っていいよね)の中では時に縮みも起こします。
紫外線は良い部分としては殺菌効果などもありますが、これは日陰でも十分に効果はあります。(日陰でも曇りの日でも体は日焼けするもんね。それと一緒。)染料で染められた生地は強い紫外線に当たることで繊維にダメージを与えてその部分の色が退色することがあります。特に化学染料が入っていない(それ自体が珍しいですけど)染めなどは特に焼けやすい傾向にあるかと思います。
ですので干す際には出来るだけ日陰を選びましょう。ベランダの位置などでどうしても直射日光が当たっちゃうよ〜という方は夕方から干す、夜に干すなど時間を選んで対策してみると良いかもしれません。

 

まとめ

おさらいとしては当店のざっくり説明では

・洗濯絵表示って知ってますか?
・基本的には手洗い推奨で最低でもネットに入れましょう
・乾燥機は基本絶対NG
・出来れば日陰干し

この4点を抑えましょう。(もうちょっと思いついたら追記します)
今後はさらに個別に素材的に〜とか「洗剤はどうしたら良い?」なども書いていければいいなぁと思っています。
せっかく買って頂いた大切な商品、以前に買った大切なアイテムなどなど。
ケアをしていくことで本当の意味での一生モノ、あなただけのオリジナルアイテムへと進化、深化していくと思っています。

「これってどうしたらいいですか?」

など、ちょっと特殊なアイテムや不明点がある場合はぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
僕なりに調べたりもしてお伝えしていきます。

 

あ!オリジナル洗濯ネットに関しては T.M.G.E(10分 Youtube)でも紹介していたのでそれのリンクも貼っておきます。よろしければ御覧くださいな。

2021.7/17 追記となります

上記リンクの Youtube内 
37:00 — Dictionary anatomy / 辞書解剖 — 今週の辞書更新 / ベーシックケア / 日常ケアでの注意点 / お洗濯 / アウトライン
でも説明をしております。
お時間あればぜひこちらでの解説も参考になればと思います。