立体的なパターンワーク、そして”今”のブランドを象徴するデザイン/ Thee OLD CIRCUS -1973-

 

 

いやー… 今日はあまりにも寒気が強く、まるで真冬が舞い戻って来たかのような一日ですね。

先程ニュースを見て気付きましたが、どうやら都内近郊で雪も舞っているそうで….

東京は冷たい雨も降っているおり体感的にも非常に凍える寒さの為、私は暖房をガンガンに効かせた部屋で今日は作業をしています。

春物アイテムをクローゼットから引き出した直後にこんな気温ですからね・・・暖かい春はいつくるのやら。

前回のブログでは当店がセレクトしているメインブランドである incarnation / インカネーション、JUVENILE HALL ROLLCALL / ジュベナイルホールロールコールの新作アイテムの紹介をさせていただきましたが、今回はThee OLD CIRCUS -1973- より今季の新作アイテムとスタイルを皆様にご提案・ご紹介させていただきます。

先週の入荷でようやくリリースしたのは、このブランドからは久々のリリースとなるジャンプスーツ。
マイノリティなアイテムとスタイルを提案する Thee OLD CIRCUSでは継続的に提案している作品。

トップスとボトムスが一繋ぎとなっている特殊な存在のアイテムとなっており、このアイテムが1枚あればスタイルが完成される希少な作品。
これからの時期ではラフでシンプルなコーディネートの着用でも1枚で「絵」になるものだと考え今季当店では提案しているアイテムとなります。

今回リリースされたジャンプスーツは作業着的な無骨でラフすぎるような印象ではなく、タイトなフォルムを基軸にした特殊な立体構築パターンやオーバーロックステッチ、そして近年このブランドを象徴するデザインであるディストーションネックとROT-9シルエットデザインを取り入れ、ある意味では「現時点」でのThee OLD CIRCUS の集大成とも言える作品なのではないか?と私は考えております。

>>> Thee OLD CIRCUS ” 1973 ” / 9111 / ” Violet Blue ” / 30/20 ストレッチサテン ディストーションジャンプスーツ [DUST STEEL]

本来のジャンプスーツが持つ無骨さやストイックさはそのままに、洗練された美しいタイトシルエット。
1枚のアイテムを着用するだけでスタイルの完成を迎える、そんな手軽さが大きな魅力の一つとなります。

身体全体を包み込む一繋ぎの服となっている為、タイトシルエット構築だと窮屈に感じてしまいがちですが、そういったデメリットや不安材料を取り除くために厳選された素材を採用。
非常になめらかで肌触りの良いサテン素材に十分な伸縮性を兼ね備えるウレタンを混紡しているので着用時に強いテンションが掛かっても十分な伸縮性を発揮し、着用ストレスを大きく軽減します。
一般的には光沢感が強くキレイ目な印象やイメージを持つサテン素材ですが、フェードアウトする特殊な染料を用いて染色加工されている為、擦れたような退廃的で深く落ち着いた色味を表現し過度な光沢を抑えています。

もちろん着用を重ね、経年変化することで徐々に色落ちしていきますがこのブランドが創造する作品はその先を見越して構築されているので、長年の着用で色合いが変化していってもむしろ退廃感やヤレ感のある雰囲気となり更に無骨な「格好良さ」を演出します。

特徴的なネックディテールは歪みの意味を持つ「ディストーションネック」デザインとなっており、衿とボディを一体化させたこのブランド独自で考案したシルエットデザイン。
フロントジップを胸元付近まで開けることでネック部分が美しいV字に開き、スタンドカラーのような表情感を演出。
このブランドが表現する無骨で色気の在る雰囲気を体現します。

特徴的なネック部分のジップデザインも見所の一つ。
ボトムス部分まで下げることの出来るセンタージップの他に首元の雰囲気を繊細な印象に彩るサイドジップを配置し、ここの箇所を開くことでネックディテールはアシンメトリーするワイドネックのような風合いを演出します。
その日の気分やスタイルでネックジップを開く場所を変え、アイテム全体の印象に大きな変革をもたらすことが出来る徹底的に作り込みされたディテールワークです。

ボトムス部分のデザインには、近年このブランドが定番的に構築しているROT–9 シルエットデザインを取り入れたシルエットフォルムとなっており、ヒップとモモに適度なゆとりをもたせ、ヒザ下から脚のラインに沿ってタイトとなるデザインとなります。
また、このデザインにも立体構築技法の一つであるスパイラル構築を取り入れ、本来ボトムスの側面に在るハギ目を排除し、フロント・ポケット脇から螺旋を描きながらモモ裏を経由し、裾までゆったりと旋回していく独特なパターンで構成されています。

このデザインには脚を包むような構築となっており、脚の運動可動域を大きく確保し着用ストレスを大きく軽減する意味合いを持っています。
デザインとしても美しく完成されたものですが、実用性も非常に高い優れたデザインのひとつです。

 

さて、冒頭でも記載したようにジャンプスーツの魅力は1枚でスタイルが完成される所に尽きるかと思います。

しかし、スタイリングにおいては非常に多彩で幅広い表情を持つアイテムであると私は考えております。
今季、当店で提案したいスタイルはジャンプスーツのトップスに当たる部分を腰巻きにしたこのアイテム特有のスタイル。
まるでシャツを腰巻きにしたような繊細でスタイリッシュな雰囲気と無骨で男らしいラフさが共存したスタイリングです。
その中でも個人的に提案したいと強く感じたのはストイックな雰囲気を待とうレザーコンビニットブルゾンと組み合わせたラフでストイックなコーディネート。

FITTING BLOUSON >>> Thee OLD CIRCUS – 9 – / 9-9146 / “Blue Brown” / レザー×ニット コンビネーションブルゾン [OLD BLACK]

FITTING CUTSAWN >>> Thee OLD CIRCUS ” 1973 ” / 828 / “Bunny” / 30sハイゲージコットン 断ち切り加工 ミドルレングスカットソー [WHITE]

FITTING TANKTOP >>> Thee OLD CIRCUS ” 1973 ” / 9101 / “Rut a Bunny” / レーヨンフライスロング丈タンクトップ [LIGHT GRAY]

FITTING BOOTS >>> Thee OLD CIRCUS ” 1973 ” / CB-911 / ” Black Sign ” / イタリアンショルダーワンピースバックジップブーツ [NERO]

トップスのアウターに着用しているのは個人的にも普段から着用しているレザー×ニットのコンビネーションブルゾン。
ジャンプスーツを腰巻きに着用したスタイルに組み合わせ、当店が考える繊細で退廃的な匂いを演出しました。

腰巻きにしている為下半身のボリューム感が強くなるので、トップスにはタイトなアイテムを組み合わせ、「Aライン」を演出し全体のスタイルバランスをミニマルでまとまった印象にします。

ライディングスタイルを彷彿とさせるようなスタイルでもありますが、無骨さ一辺倒ではなく繊細な印象と調和されていて、リアルクローズにも落とし込みやすいスタイリングでもあるため今回のブログでピックアップし皆様にご提案させて頂きました。

この寒さが過ぎ去ってしまえばようやく気温も安定し春本番の暖かな陽気を感じる季節になるかと思います。
これからの時期だけでなくあらゆるシーズンで着用頂けるジャンプスーツは日常のスタイリングに大きな刺激と新鮮な感覚を与えてくれるアイテムであると考えております。

1枚で完成されるアイテムでありながら多彩な表情感を持つこちらのジャンプスーツを是非ご検討頂ければ幸いです。

John Morishita ジョン・モリシタ
John Morishita ジョン・モリシタAuthor

Garage Eden Ebisu Shop Stylist.