もしかしたら・・・累計販売数では1番かもね

たくさん(と、言ってもうちの店の規模だからそれは小さな世界だけれど)売れたモノが傑作とは限らないけれど、それでも多くの方が手に取り決めていただけるということはこのモノにそれだけの魅力があるということの証明にはなると想う

—– incarnation / インカネーション / Thee Session / 11-41477-EDEN / HORSE LEATHER ” BANZAI JE-1 ” NO COLLAR BZ LINED

* リンク切れの場合はご予約、オーダー期間外となります

お時間あればこちらのライブ配信時の紹介もご覧ください

* Youtube の詳細箇所にアイテムごとのタイムテーブルリンクを貼っておりますのでご活用ください


コロナ禍の始まり

「あと5年でこの店を閉める」

そう、決断をした時の最初の最初の完全フル別注セッションアイテムだった
だから1番最初の紹介の時にこう書いている

「最高の普遍的デザインの最終形態別注アイテム」

今読み返してみてもたしかにな、と思う
突き詰めたシンプルなアウトラインと意図的に排除したディティール(袖口のマチ仕様など)
そのどれもが大袈裟でないからこそ、本当の意味で普遍(不変)的に感じ、愛し続けてもらえるのだと思うし、気に入って愛情を注ぎ続けることで革はよりその命を広げて僕ら(着用者)に返してくれる

「味が出る」

革の育ち方を評する時にそんな当たり前にいう言葉の重みは実体験でより深まると思うし、そうでなければ単なる嘘つきである。
約束して良い。
本当の本物を感じてもらえると自信を持ってオススメ出来るレザーウェアで在るから

以下これもリリースの最初の紹介より(一部加筆)

・・・・・

” 驚愕の運動可動域を確保した「バンザイ」モデル ”

革の魅力はある意味ではその重厚な硬さ、着込んでいく中で生まれるしなやかさ。

つまり「動き辛さ」はある部分では革というアイテムを纏う者にとっての宿命的なものであり、時にそれは美学でもあると言える。

「寒いけど、重いけど、動きづらいけど・・・カッコいいからさ」

そう、そう言い続けてきた。
写真をご覧ください。

・・・

もちろん写真を加工した訳ではではございません。

・・・

いい?

・・・

いきます。(なげーよ)

そうです。
嘘のような本当の話です。
そしてこれはまっさらな新品状態です。

実際に着用頂ければきっと今お手持ちのレザーウェアとの格段な動きのしやすさに感動することは間違いないでしょう。

可動域の確保の秘密は特殊な技巧によって用いられたパターンにングに在る。

本来あるべきはずの肩線から脇下までに繋がるアームホールのラインに立体的なマチを採用し、通常下位方向へと向かう運動可動域を上位方向へ逃すことにより圧倒的な運動可動域を確保することに成功した。まさに思考と試行が産んだ産物的デザインであると言える。

とは言えここで僕が伝えなくてはならないことは逆説的にでは「動ければ全て良いのか?それは全ての善へと繋がるのか?」非常に難題。

答えはYESでもありNOでもある。

つまり、この技法を用いるには特殊なアームを形成する必要があるということ。
ラグラン風にカッティングされたアームラインなど。
ではこれを全てのウェアアイテムに採用すれば?とはいかない。
デザイン上の相性として合わないアイテムも存在しえるからだ。

そういった意味においてもこの「ノーカラーライダース」であればデザインとの融合がまさしく最高!でありその完成形が最強!と言える。

だからこそこのウェアを今季の当店の最大限のセッション完全別注アイテム(ノーカラーバンザイモデル)として製作して頂いた作品である。

もう一点これは実に細かい点であるように見えるかもしれないが僕個人がこの季節において、このモデルにおいて重要だと思いデザイン変更を依頼した箇所がある。

一見なにげない袖口のファスナーデザイン。

わかるでしょうか?

通常 incarnation の作品ではこのファスナーを開けた際には「マチ」と呼ばれるレザーが全面に配置されるが、この別注モデルでは全面マチを排除し、その代わりにファスナー部分が手首のアクセサリーやウォッチに当たり傷をつけないよう最小限の下マチを採用した。

リリース時期がSSということもあり、少しでも軽快さをと思った部分でもあり、また盛夏へと向かう日差しの中でやはりジュエリー、アクセサリーをつけたくなる気持ちになるであろう。

そういった際にも通常の全面マチではその素敵なジュエリーのチラ見せが叶わない。また着用時においても手首まわりを外さないと着脱がしずらいという部分を軽減させる意味合いもある。

非常に細かい点に見えるかもしれないがきちんとした意味と意図が在る。
そういった点まで参考材料にして貰えたら嬉しいなぁと思うのだ。

(Fitting Model / ITAU / 177cm _ 60kg _ Size_XS)

* 撮影時にすでにSが完売していた為イタウにXSを着せていますが、適正サイズはSかと思います・・・。 (最終的にイタウが私物を購入した際にはサイズMにしております)

” 普遍さ “

動きやすさなんて気軽な言葉。

快適さもそう。

つまりは少しづつそれはドンドンとマスへと向かう言葉でもあるように聞こえる。

どうだい?

どう想う?

僕は、僕らが持つべき価値は?

見た目の重厚さやマイノリティさは失わずに、新たな意味合いの価値を見出す。
その為の日々の思考と試行がある。

辿りつかない(むしろそれがほとんど)結果の中で、時折そこには本当にモノ作りの神様が居るような。

そんな偶発的に生まれる産物だったりもするのだけれど、それが自分たちにとっての普遍性へと置き換わる時がある。

それが堪らなくて僕らはモノを作り、それを伝え続ける。

マイノリティの成れの果てへようこそ。

最高にかっこいい井戸の底

・・・

当時の紹介ここまで
我ながらですしそして当たり前ですけど、今と全く同じ気持ちであるし多分ですが今でもずっと同じことを伝えようとしている
たかだか数年や10年や20年くらいでこのマインドは変わらない
擦れて、擦れて、朽ちても変わらない

おかげさまで沢山の注文を頂いて沢山のカラーも作らせて頂きました(でも正直僕が私物で着ている21N-OC / DIRTY YELLOW が1番多いかな)

ちゃんと載せてなかったかもだけど、12NR(BACK SKIN L.GRAY)とかもよかったな

結果イタウが私物で選んだ 12N-OC(DIRTY L.GRAY)はやっぱり普遍的なカラーとして人気になった。ブーツと色合わせをしてセットアップ的に購入してくださる方も多い

あれもこれも

ではなく

「これがいい」

そう、言ってもらえると嬉しい
その為の店であり、その為の僕だと思っている

僕が思うベーシックなパンツスタイル(ROT-9系など)とも相性抜群ですし

ハズし的なややルーズ系(Wir Linealやもちろんincarnationが得意なサルエル系パンツ)などと組み合わせてもしっかりとコントラストの出るスタイルが完成します

やりすぎ感は少し出ますがレザー×レザーであっても上着のシンプルなアウトラインデザインならこれもOK

突き詰めたシンプルさの裏側は徹底的にこだわった
ぜひどうぞ

以前の収録ですがぜひこちらの T.M.G.E(10分 Youtube)もご覧ください

Posted by:Urano Takahiro ウラノ タカヒロ

Garage EDEN shop Editor.