Thee six eyes day_2

昨日よりスタートした Thee six eyes プロジェクト

期間中は1つのアイテム、1つのスタイルにフォーカスを当て恵比寿、姫路、宇部店の3店舗の各ショップスタイリストがそれぞれの目線と切り口でお伝えしていく予定です。初日となった昨日は取扱の中でもメインブランドとなる thee old circus の中からレースアップブーツに焦点を当ててご紹介致しました。各店ごと匂い感の違う写真や言葉使いで解説をしていますが、アイテムとしては同一のモノにフォーカスを当てながらもその主観性の当所はそれぞれ異なります。そういった点からもまた新たなモノの見方、見え方で商品をお伝えしていけたらと考えております。

またブログのアップ後にはそれぞれの公式Instagramなどでもその世界観を掲載しております。よろしければ各ブログを御覧の上SNSなどでもお楽しみ頂ければ幸いです。期間中Instagramではハッシュ・タグ #theesixeyes で検索して頂くと該当商品がヒットするようにもしておりますのでぜひご活用頂ければ幸いです。

* 恵比寿店からのshot

* 姫路店からのshot

*宇部店からのshot

 

こうして並べてみても写真での見せ方、魅せ方だけでも同じように並べても同じようには見えないのがまた良いですし楽しめるのが今回のプロジェクトの良さだと思っております。

 

Six eyes への由来について

少しだけ話が脱線しますが、このプロジェクトを始めるに当たって僕にとってはいつも通りのようなことなのですが「名前」が欲しいと思った。企画やイベントを起こす際には決まってなにか名前を決める。理由はそこに想いを含めた物語を作りたいと思うから。つまりそれは自分自身、スタッフ、そしてオーディエンスである皆様も楽しめる、想いが伝わる1つの物語で在りたいということです。

いくつか名前の候補を自分なりに考えてみてふと、思いついたのがこの各店の3人の目を足した「six eyes」でした。

実のところ、この言葉には深い思い入れがあります。

20歳の時、当時僕は看護学生をしておりました。(まぁ、そうは見えないでしょうけどね)
とある、理由・・・と言っても「あぁ、この先は俺の道ではないな」と思っただけのことですが、そう感じた日に学校を退学してきました。
これも信じてもらえないですが自分で言うのものなんですが成績は優秀で2年間の在籍中は全ての教科(実技を抜いて)で主席でしたが、道の先に未来がないのであればそこに居場所はないと思い2年目が終わったちょうどその日に学長へ辞意を伝えて学校をあとにしました。

そして、その足で向かったのは当時懇意にしてくれていた「six eyes」という名の洋服屋でした。

この店は僕の実家から車で5分の位置にあり、僕自身が高校生の頃から通い詰めていた店でもありました。

店長に「学校辞めて来たんだよね」と伝えると、『じゃぁ、うちで働けば?』・・・

実はこの瞬間が僕が洋服屋のこちらがわ(店側)へと足を踏み入れる最初のきっかけになりました。(手前の学生時代にはこの店の系列店の靴屋でバイトをしていたのでその流れはもちろんありましたけど)

大きく端折りますが、この店で働いた時間はその後の僕の人生をもちろん大きく変えました。期間としてはとても短くて1年と半分くらいしか居なかったのですが、ここで得たこと、人、想いというのが今でも僕の原点でもあります。ブランドとこの店の立ち上げに絡み今でもずっと僕の横にいるイタウ部長は実にこの six eyes 時代の最初の僕のお客さんです。まだ当時15歳の高校1年生で超絶にダサい(笑)彼を今でも時々思い出すことがありますが、お互いにまさかその後の現在20年以上も一緒に仕事をしながら生活するとは思いもしませんでした。

「six eyes」というのは今回のプロジェクト同様に3人の目の意を持つ店でした。

僕はあとからこの店に入ったので僕の目はこの数に含まれてはいなかったけど、僕の田舎のとある3人組(つまりそれは店を立ち上げた際の僕以前の店長と社長、そしてその友人)で始めた店だった。

 

このプロジェクトを考えた時、僕とイタウを含めた10の目でも良いと思ったし、腕でも脚でも良いとも考えた。

けれど、今回の主体は各お店というものにもフォーカスを当てたかった。

そう思った時に3人の目、

six eyes と浮かんだんだ。

そんな僕にとっては少し思い入れも強い言葉でありフレーズです。

そして、原点的な意味においてもこのプロジェクトは僕らにとってとても大切で、「モノの良さ」を伝えることはどのお店にとって(僕らの店以外でも)当たり前に大切なことだと思っています。ただ、その無数にある洋服屋の中でなぜ僕らが、僕が店をやっているのか?僕らの店の在り方とは?結局のところそれはつまり原点として「カッコいい人を増やしたい」そしてその為の洋服、モノであると思っています。昨日も少し書きましたが、モノが人の手を渡り最後にユーザーである皆様へ届き、そのモノたちは皆様の元でさらに育ち進化し最後は朽ちていく。

どれもこれも今では安価な商品の取扱のない店になりました。それはただの結果です。「これが良い」そう思ってセレクトを繰り返していく中で純化していったただの結果です。ですが、だからこそその値段も含めた意味でモノの良さ、本質、意味、意義を僕らは真摯に皆様にお伝えしその中から選んで頂いて買ってもらわないといけません。つまり僕らは皆様から頂くお金に対しての責任を負うべきだと思うし、それが僕らが皆様へ出来る最高の恩義だとも思うのです。

1年、3年、5年、長ければ10年後にも「あの店でこれを買って良かった」そう思って頂ける商品でなければいけないと考えています。

それが僕が店というものに対して思う責任であり、原点だと考えます。

・・・

僕が3つの店の編集者です。だからその編集者として責任を持ちます。僕自身が全ての店に毎日立つことは出来ませんが、この魂(マインドと僕が言うやつですね)と同じマインドを持った3人が僕と同じ気持ちで商品をお伝えします。

six eyes

これはある意味ではただの「始まり」です。姫路店が出来て全部で3つの店になり、新たなスタートとしての企画。ぜひそういう意味でも大切に感じて頂ければ幸いです。

本日はこのアイテムにフォーカスを当てます

incarnation / インカネーション / 11883-6410C COTTON 98% ELASTANE 2% PANTS SARROUEL CARGO SHORT

昨日フォーカスしたレースアップブーツとの組み合わせが最高にカッコいいこちらのアイテムを本日は各店で紹介致します。

昨日よりももちろんブラッシュアップして記事を編集していきますのでぜひそれぞれのブログをお楽しみに。(日中は接客業務などもありその隙間を縫いながらの構成となりますのでブログの更新はおそらく夜近辺になるかと思います)

ぜひお楽しみに。

Posted by:Urano Takahiro ウラノ タカヒロ

Garage EDEN shop Editor.