貶める朝と夜の隙間
明ける前の夜明け。
耳の両側では椎名林檎が流れ出す。
” 轍 “
片時、見えるその世界。
手には小説。
” フランツ・カフカ “
帰る場所は無い。
どこにも。
それでいい。
それがいい。
そんな1時と半分。
暗闇が射す夜。
愛することの意味と無為。
背を押すチカラ。
15歳と15人。
それだけの国。
どこにも行けない世界。
予定調和。
嘘みたいに晴れた空と信じられないほどにクスミの無い群青。
マリファナが懐かしい夜。
どこにも行けない丑三つ刻。
誰にも止めることの出来ない世界。
I LOVE FAMILY.
あぁ、世界の終わり。
始まりと終わり。
・・・
刻の流れ